いつもありがとうございます。
先日のこと。
野球部に所属している
お母さんから治療依頼の電話がありました。
遠投していて肩を痛めたとのこと。
予約時には症状や日時を
聞くのはもちろん、お名前も聞きます。
整形外科にも行き、整体屋にも
行ったが良くならないとのことでした。
ま、ここまでの流れは
普通のやりとりですね。
その電話からこちらで治療ができる
日時が最短で1週間後で、その日時に
予約を入れました。
その電話から2、 3日後に
新聞の折り込み広告を見てビックリ！
よくある集合広告の
一部なんですが。
整体屋の広告に
『〇〇高校野球部の〇〇君（実際には高校名にフルネーム付き！！）、病院では時間がかかると言われたが、整体4回でボールが投げれるようになりました^ ^』
と書いてありました。
んー？
この彼は今度当院に予約してある
高校生だな、とすぐ分かりました。
で、先日彼が来院。
問診をしたところ
カルテの紹介者がその広告を出していた
整体屋の紹介と書いてあるじゃないですか！！
そもそも、その整体屋とは
全く関係ありません。
さらに問診を進めると
うち（その整体屋）ではこれ以上
良くならないから鍼でも行ってみたら、と当院を紹介されたとのこと。
自分でこれ以上良くならないと
ギブアップしたのは
ある意味親切だと思いますが
あの広告。
整体4回でボールを投げれるようになった・・・
その前に受診した整形外科で
1ヶ月間の投球禁止を言われて
その通りに投げずに1ヶ月間過ごして
投げ始めたらまだ痛かった。
↓
その後、整体屋に行った。
↓
でも、塁間の半分しか投げれない。
↓
整体屋ではお手上げ
↓
当院を（勝手に）紹介
という流れなんですよね。
その整体屋がその広告のように
4回の整体で投げれるようになったと
本気で考えてさらにそれを広告で
出しちゃうあたり、私には全く理解できません。
スポーツ競技の怪我や痛みからの復帰は
きちんとそのトラブルの前の状態にもどすことが大切です。
塁間の半分しか投げれないのを
投げれるようになったと解釈して
広告を出すってやっぱり無免許無資格でやってるレベルが低い話なんだなーと思います。
普通、この広告を見たら
病院では時間がかかる肩の痛みを
整体で投げれるようになった、と無知な人は思いますよね。
私たち、国家資格免許を取得しているものは広告規制があります。
〇〇を治せます！
〇〇が良くなりました！
料金はいくらで
など書いてはいけません。
それに対して
無資格無資格の人は
法律規制がないので
なんでもやりたい放題なんです。
医師は医師法
鍼灸師ははり師きゆう師法
という法の下で業務を定められています。
でも、無資格無資格の人は
医師法にもはり師きゆう師法にも
当てはめられません。
彼らの管轄は
国民消費者センターが管轄です。
なので何もできないのが
現状です。
という法律の話は
ほとんどの人は知りません。
国家資格免許者として
みなさんに啓蒙していくのも
責任ある仕事だと思っています。
本当のことを知ってくださいね。
